10桁電卓をたたく時

月を望遠鏡で観察するのは
いつでもできるようでいて
あんまり意味がないようでいて
意外とすてきな体験だったりするのです。

いつでもできるかというと
身近に望遠鏡がないので
けっこう簡単なようで、準備が面倒くさい。
あれはね。双眼鏡でもいいんですよ。
かなりはっきり見えます。

あんまり意味がないというのは
月は元もと大きいので
わざわざ望遠鏡で見なくても
見えるじゃんということです。

でもね。

月を望遠鏡で見ると
肉眼とは全く違う月が見られるんですよ。
びっくりしますね。あれは。

まず、クレーターがはっきり見えます。
図鑑とか写真とかテレビとかで
月のクレーターを見たことはありますけど
望遠鏡を通した生の風景としてクレーターを見ると
不思議な感動があります。

クレーターは、月の表面にある隕石の衝突跡ですけど
丸い形をしています。たいてい。
これを満月の時に見ると
全体に光が当たっているので
クレーターの輪郭が丸く見えてふーんて感じです。
でも、半月とか三日月の時に見ると
斜めや横から光が当たっているので
月の欠けた縁のところが立体的に見えるのです。

ちょーリアル

この言葉がぴったりあてはまります。

月のクレーターの縁を形成する外輪山は
観察計算した結果、エベレストより高いというので
びっくりしますね。

今度ちゃんと計算してみようかな。